成形が難しい素材の加工を容易にしてくれる離型剤の選び方

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ゴム製品はフッ素コートの非粘着性を利用した離型剤で綺麗に成型

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離型剤という薬剤について、名前すら聞いたことがないという人も珍しくないでしょう。しかし、離型剤は、意外と身近な製品を作るために頻用されている薬剤です。例えば、密閉容器に使われている黒いゴムで出来たパッキンもそうでうすし、細長いゴムチューブなどもそうです。こういった製品と離型剤がどんな風に関わっているのかというと、製品の形を作る成型というプロセスで関与しているのです。
パッキンやゴムチューブは、大抵の製品には組み立てた痕跡やつなぎ目が見当たりません。これは、製法として、金型という型にゴムを注入して固めるという方法を採用しているためです。部品を組み立てたものや、つなぎ合わせて作ったものより、型を使って完成形の形に仕上げたものは、強度や柔軟性に優れているというメリットがあります。しかし、そうした製品は、決して楽に造れるわけではありません。金型の中でチューブ状、パッキンの形に固まったゴムは、金型に何の加工もしていない場合、金型にくっついてしまい剥がれなくなります。そこで、フッ素コートの非粘着性という特性を応用した離型剤の出番となります。フッ素コート剤で金型をコーティングしておき、ゴムを流し込めば、成形物はフッ素樹脂被膜でブロックされているので、金型から簡単に取り出すことができるのです。